【1】季節

 ①10月〜11月  「寒造り」という通り一般的には10月から日本酒造りがスタートします。

10月1日は「日本酒の日」と言いますよね。新穀でお酒を造り出す時期であり、ひと夏越して味ののった美味しい酒の季節です。

 

 ②12月〜3月頃 「しぼりたて」の新酒の季節

荒々しくフレッシュな味わいが楽しめます。

1月には寒さがもっとも厳しい中各蔵が大吟醸つくりを行い、鑑評会向けの高品質な酒の季節。

3月はお花見シーズンなので桜などをあしらった可愛いラベルが出回りますね。香り華やかで女性向けのものも多いです。

 

5月〜7月頃 「夏酒」の季節

夏向けに造られたすっきりとした味わいのものが出回りますね。

実際にアルコール度数も低めのものも多く見かけます。発泡タイプやロック向きのものなど。

 

9月    「ひやおろし」や「秋あがり」の季節

ひと夏の熟成を経て2度目の火入れをせずに出荷したものを指します。

蔵内でひと夏を越して旨味をのせるわけです。涼しくなるこの季節は特に日本酒が美味しいです。

 

【2】温度

一般的には10段階に分けて定義するようですね。

①45°〜55°   45°:上燗 50°:熱燗 55°:飛切燗

味の余韻が際立ち相性としては純米酒や本醸造酒が良いとされる。

酒器には「金属」がオススメです。

②30°〜40°   30°:日向燗 35°:人肌燗 40°:ぬる燗

ふわっと旨味が広がるのがこのレンジのようです。約30°から日本酒に含まれる雑味成分が飛び

味が滑らかになると言われるとか。酒器は「お猪口」で頂きましょう。

③15°〜20°   15°:涼冷え 20°:常温

やわらかい味わいになる。山廃・生酛などの旨味が強い日本酒に向いている。

涼冷えは冷蔵庫から出してしばらく放置した状態。常温は「冷や」とも呼ぶらしい。

酒器には「陶器や磁器」が合う。

 ④5°〜10°    5°:雪冷え 10°:花冷え

きれいな香りですっきりした味のものが良いとされる。香り豊かでフルーティーな日本酒が引き立ちます。

なので大吟醸・吟醸酒がオススメ。グラスやワイングラスで頂くのが◎。

 

【3】地域

当然今では各蔵が独自の個性で酒造りをされているので一概にプロットは出来ないのですが、一般的に地方で分けるとこう言われています。

日本酒はその土地の気候や風土、流れる水、造る米により味わいが様々です。山側では山菜にあわせて味わい、海側で白身魚が名産の地域では、

淡麗の傾向、赤身魚であれば血の気に負けない太い味などなど地酒ならではの味わいがあります。

 

①北海道 すっきりとキレの良い味

寒冷な気候の北海道では熟成が遅いせいかすっきりとキレの良い飲み口が多いとされるようです。

酒米も他県に頼っていたけど最近では道産米の開発・研究が進んでいます。

②東北  伝統を継ぐ確かな酒造り

酒米の品質も高く、きれいな湧水、寒冷な気候、山に海と恵まれた環境で酒造りに適した地域です。

吟醸酒で有名な山形、味の濃い料理に合う濃い酒が多い秋田、魚に合う淡麗な宮城などと言われているそうです。

③関東  一般的にはフルーティーな傾向

内陸はフルーティな味の傾向が強いそうです。保存食系が中心だったからでしょうかね。

④中部  米の生産地として有名な新潟は白身魚に合う淡麗辛口、能登杜氏発祥の石川は濃厚な酒質が特徴、

そして静岡は吟醸酒の名酒の宝庫と呼ばれています。

⑤近畿  水質の違いから「灘の男酒」「伏見の女酒」なんて言われますね。

硬水を使った兵庫の酒は辛口、軟水を使った京都の酒はまろやかで甘口、なのでこう呼ばれています。

⑥九州・四国・中国 カツオにあわせた高知の辛口、広島は旨口系のお酒が中心です。

九州は焼酎のイメージが強いですが、福岡は古くから酒処としても有名です。

 

【4】料理

一般的には下記のようにプロットされるのが日本酒の種類になります。

 

 

①熟成タイプ

強い旨味を味わう高淡白な食材の料理が合う、とあります。

味のしっかりとした濃い料理、ということになります。

ワインでいうフルボディを指すの感じですかね。

個人的にはこのタイプのお酒はあまり得意ではないです。

②コクのあるタイプ

鶏肉、豚肉、牛乳などの旨味を活かした料理が合う、とあります。

①よりかは素材の旨味というイメージでしょうか。ミディアムボディ的なイメージかと。

③フルーティーなタイプ

山菜や魚介など食材の味を活かした料理が合う、とあります。

素材といってもより薄い感じの食材になるのですかね。

白ワインでいうフルーティーなタイプと似た感じと解釈します。

④軽快でなめらかなタイプ

あっさりとして後口が軽い料理に合う、とあります。

より薄味で軽やかな酒の美味しさを邪魔しないような料理、になるのですかね。

 

ワインと同様にマリアージュを意識する飲み方が増えてきているので

ここはより研究が必要です。寿司屋もそうですし、こだわる居酒屋でも料理にあわせた

お任せ、で楽しみながら覚えていくのが楽しそう。